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2016/05/15

リアショック リビルド記

wr250rのリアサスがいい加減いい歳なのでメンテナンスをしてみた。
もちろん自分で! 

結論から言うと、リアサスの仕組みを知りたいとかどうしてもDIYしたいとかじゃない限り業者さんに依頼したほうがずっと楽だしお金と時間を確実に節約できます。 とにかく、純正・サードパーティを問わず、内部のパーツが手に入りにくいので日本製品のメンテなのにアメリカからパーツを取り寄せる羽目になります。

他車種のパーツを流用できないか一通り調べましたが、そんな都合のいいものは存在しませんでした。  ショップの人は一体どこから部品をゲットしてるんでしょうかね。 つーか日本製品なのに国内で消耗部品が手に入らないのってどうなのよ。


さて、せっかく開けるんだし、どうせならリバルビングもしたいので、ebayでRacetechのリバルビングキットを購入します。 車種の適合表がなぜか間違いまくってる業者が一番安かったのでそこで買いました。 適合はメーカーのサイトで調べればたぶん大丈夫です。

 まず、ガスを抜きます。
注射針をぶっさすと吹き出てきます。












ガスが抜けたらフタを下に押し込んでCクリップを外します。
 ここでサスをストロークさせるとゴプァとか言ってブラダが抜けてきます。
 本体のほうも同じようにシールヘッドを少し押し込んでからクリップを外して抜きます。

なにもかも油まみれになるので写真は殆ど撮れてません。
 ノーマルのバルブとシムです。
ブラダのガス注入口をシュレーダーバルブに交換します。 タップを切ってねじ込むだけです。











 ノーマルとゴールドバルブの比較。サスの事なんかあんまり知らんのでなにがどう凄いのかわかりません。

これ、3Dプリンターで簡単に作れそう。
 シムを組んでいきます。全部一つの袋にぶち込まれていたので一枚ずつ直径と厚みを測りなおす必要があります。 クソです。

ちなみに、セッティングのデータはレーステックのサイトでシリアルを入力してゲットしますが、シリアルの有効期限は5分です。 5分を過ぎると電話かメールで教えてもらう必要があります。 体重のポンドとキロを間違えてたので電話で質問すると物凄く面倒くさそうに教えてくれました。 クソです。

シムとバルブを組んだところです。金色でかっこいいですがどのみち組んだら見えません。クソです。

シムとピストンを固定するナットはネジロックを塗っておきます。








 せっかくバラしたのでシールヘッドのオイルシールも交換します。 tt250rのものと一緒です。
なぜかaliexpressで売っていたので購入します。 
 届いたオイルシールは…
刻印と形はそっくりなものの、材質はフニャフニャでリップにバリがいっぱいついてる真っ赤な偽物でした。
こんな特殊なシールの偽物を作って儲かるんかよ…
一応これで組んでみたものの、いつ抜けるかわからんし気持ち悪いのでやり直し。




 純正のオイルシールはどうやっても手に入らないことがわかったのでカヤバ純正のシールヘッドに交換。 どこぞかのショップの情報によると純正のソーキ製ヘッドよりこっちのほうが精度がいいそうです。 はっきりいってこんなクソみたいな違いどうでもいいです。 
カヤバのシールヘッドだと、yz125用のシールが流用できます。ebayで一個1000円くらいです。
 純正と並べてみる。5ミリほど車高が下がるけどたぶん平気。 もっと高さのあるシールヘッドならローダウンもできるはず。











 ここで、ロッドの真ん中あたりがスカスカなのが気になるのでやけくそで再メッキに出しました。 ついでにWPC加工とやらもかけてもらいます。

ロッドがピカピカになりました。小キズも消えてハッピーです。

もうこのあたりで作業が本当にイヤになってきました。 最初からショップに丸投げしておけばよかった。

 もう、とっとと組んでいきます。
ブラダの入るところにオイルを満たしてブラダをヌパチョォと突っ込みます。
 窒素ガスなんて気の利いたものを持ってるわけないのでショック用のポンプで空気を入れます。ここでは50psiほど。 
 ロッドを突っ込んで上下にストロークさせてエア抜きをします。 手作業では絶対抜け切る気はしませんが、メンテ前よりは確実にマシなので我慢します。 ストロークさせてじょりんじょりんと音がしてるうちはエアを噛んでます。

最後にシールヘッドを突っ込みます。
エア抜き用の穴が開いてるとシールヘッド内部のエアを抜きやすいので開けておきましょう。
 160psiまで空気を入れて終わり!
必ず窒素を入れろとか言われてますが、メンテ前より確実にマシなので気にしない事にします。
そもそも乗り手がへたくそなのでサスの内部のガスが多少変わったくらい気が付きません。

 取り付け後、エアバルブがチェーンと干渉しそうな事に気が付きました。
ローラーの口径を上げて対応します。
もうサス本体はさわりたくありません。
飽きた!!!!!!!!!

パーツ探しは大変だし、手は油でぬるぬるのかんじょれびっちょれになるし次からはプロに頼みます。


 ヤケクソなのでフロントもゴールドバルブ入れます。 圧側だけ。

さて、前後サスをクソ素人が適当にいじくってどうなったことやら。

これでクソみたいな乗り味になったら元に戻すのも面倒なのでとっとと別のバイクに乗り換えます。










まとめ
  1. シールヘッドはカヤバ純正かレーステックのものに交換しよう。 それ以外のシールヘッドは厚みが違ったり色々問題がある。
  2. 中華シールは100%ぱちもん。売ってるやつは死ね
  3. レーステックのサポートは塩
  4. シールヘッド取り付け用のシールブレットも買っておこう。
  5. シールブレットを使っても微妙な段差で微妙に傷がつくのでできるならロッド単体までばらしてロッドのケツの方からシールヘッドを入れよう。
  6. このショックの場合、自分でオイル交換以上のメンテするのは完全に時間とお金の無駄なので業者に依頼しよう。
おしまい

2016/02/11

wr250r ECU flash 読み出しへの道(頓挫)

注意:以下の内容は古いです。最新の
https://beniyabear.blogspot.com/2019/03/wr250r-ecu.html 
を参照してください。


最近、オークションでwr250rのECU書き換えなんかを見かけるようになったので好奇心で色々調べてみた。
以下、メモ。

まず、中身に何が入っているか確かめないといけません。ECUの基板に到達するには硬いエンプラぽいケースをカチ割って、中のゼリー状の物質を取り除きます。 男は度胸、何でも試してみましょう。

 途中、チップコンデンサが割れて、CPUの足が数本もげました。あわてて、テストリグに刺してみたところ、まだきちんと動きます。ちゃんとやるならアセトンに数日ドブ漬けにするみたいです。

待望の中身です。CPUと端子が露出しました。
CPUは9S12T64,マスクはL42Mです。
なんと16ビットマイコンです。











期待していたCPUと違うのでがっかりです。AUD端子が現れたら色々楽そうだったのに。Freescale社の16ビットマイコンです。ヤマハの単気筒はだいたいこのマイコンを使っているようです。 

こいつの情報を求めてネットを漁りますが出てくるのは業者のページと解析を進めたけど結局失敗したという情報ばかり。どうも、このマイコンはプロテクトがかかっていて簡単には読めなさそうです。一応、メーカーが設定したバックドアがあって、鍵を入力すれば読み出し可能にできるみたいですが、鍵がわからないことにはお手上げです。
 一度読み出してしまえれば、書き込み自体は右上のBMD端子から簡単にできそう。 さらに、中に保存されている鍵を入手できれば他の車種の同系統のECUを簡単に読み出せるのではないかと夢はひろがります。 

さらにネット上をさまようこと数時間、どうやらXPROGというツールで9S12のプロテクトを破って中身を吸い出せる事がわかりました。
これは、TMAX用の配線図ですが、wr250rとそっくりの基板なので同じ方法で読み出せるのはほぼ確定でしょう。 ただ、クソ細かいパターンカットなんかをしないといけないので非常に面倒。
クロックのピンをカットしてツールに直結しているのでクロックを無理矢理上げて負荷をかけてプロテクトを突破しているようです。しかし、たまに失敗してマイコンを破壊するケースもあるみたいなので相応にリスキーです。
このXPROGというツール、クローンがaliexpressなんかで大量に売られてるのでそれを入手すればプロテクトは解除できるでしょう。(9S12T64のプロテクト解除にはAuth-0024-5というプラグインが必須なので注意)

最初のオリジナルFlashの読み込みさえできれば、以降の書き込みはプロテクトをかけなければいいので読み書きは非常に楽なはずです。このCPUをハックしたというギリシャの業者はオリジナルのブートローダーを作成してECUに一切手を加えずにECUのK-Lineからフラッシュの書き換えに成功したと言っています(またはヤマハが最初からその機能をつけていたのを見つけたのか)

とりあえず、ECUを好きに書き換えられればサブコンなんかが不要になるのでとっても魅力的なのですが、自分的には別に燃調とかいじりたくないしマップを解析するスキルもないのでこの計画はここで一時凍結です。




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